P.41 事業戦略 自動車電装システム
41 持続的成長のための実行戦略
自動車電装システム
クルマの軽量化・電動化を支える独自技術で、次世代モビリティの進化に貢献
自動車電装システム領域長 内田 輝義
環境分析
▍主な収益機会
- 電動車市場の緩やかな成長(高電圧製品の需要拡大)
- 自動車のさらなる進化(新製品や新用途の市場拡大)
▍主なリスク・脅威
- 急激な需要変動(電動化シフトの不確実性等)
- 地政学や通商政策リスクの高まり(米国関税、物流混乱等)
- 各国環境規制の強化(欧州ELV※1規制等)
▍強み
- 当社グループが蓄積してきた素材力・加工力・設計力と車載技術の融合による高い技術力(高電圧製品、新製品の開発等)
- 独自のアルミ技術(α端子®、高耐久アルミ電線)
- 市場競争力の高い製品を保有
世界シェアNo.1のステアリングロールコネクタ(SRC)、国内シェアNo.1の鉛バッテリ状態検知センサ(BSS®)等
▍課題
- 次世代電装システム向け製品の事業化に向けた製品開発
- 生産自動化による地産地消や東南アジア拠点での生産のベストミックスによる強靭な供給体制の構築
- 温室効果ガス排出量削減を軸とした環境対応の推進
重点施策(自動車電装システム)
▍事業環境
- 低電圧製品および高電圧製品(ワイヤハーネス、コネクタ等):
― xEV市場の緩やかな成長に伴う軽量化および高電圧化ニーズの拡大 ― 地政学リスクの拡がりに伴う地産地消ニーズの拡大 ― 日系OEMを中心とした成長市場の拡大
▍取組み
― アルミワイヤハーネスの製品開発、製品ラインアップの拡充(高耐久アルミ電線の開発によるアルミ適用の拡大等) ― 地政学リスクや市場変化に対応可能な生産体制の構築(地産地消を見据えたワイヤハーネスの生産自動化)
- 高電圧製品:小型でエネルギー効率が高い高電圧ハーネス、コネクタ等の製品化・拡販
- 成長市場の需要拡大にあわせた生産体制の拡充・拡販 ▍自動車電装システム 製品群別売上高比率の変化
- 新製品
- SRC、BSS®、レーダ等
- 高電圧製品
- 低圧ワイヤハーネス
- 2025年度 実績 2030年度 予想 2035年度 イメージ
ビジョン2030の実現に向けた事業戦略
▍基本方針
- 車両進化に対応した価値提供を通じて、「人とクルマの、やさしい未来へ。」を実現し、社会課題解決への貢献と持続的成長を両立する。
▍主な戦略車両進化を牽引する製品の提供
- 低電圧ワイヤハーネス:アルミ電線やα端子®の優位性・高信頼性で、アルミワイヤハーネスの拡大・生産自動化による競争力強化
- 高電圧製品:素材力・加工力・設計力を活かし、成長する電動車市場に向けた高電圧製品ラインアップを拡充
- SRC: ステアバイワイヤ対応など高機能化するニーズへの対応、成長・未参入市場での商圏拡大
- BSS®、レーダ: 技術の進化とニーズ拡大に対応した用途展開
- 新製品: SDV※2や自動運転の進化に対応した次世代電装システム製品の創出(ワイヤレス通信・電力、高速通信、V2X※3等)
温室効果ガス排出量削減を軸とした、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの推進
- 再生可能エネルギーの導入拡大、着実な省エネルギー生産活動、リサイクル材の活用顧客戦略と生産体制の進化
- ワイヤハーネスは日系OEM、機能製品はグローバルOEM向けに受注拡大
- 地政学リスク対応として、顧客の地産地消ニーズへの対応と東南アジア拠点での生産のベストミックスにより、強靭な供給体制を確立 ※1 ELV:End-of-Life Vehicle(s使用済自動車)
※2 SDV:Software-Defined Vehicle ※3 V2X:Vehicle-to-Everythingの略
▍戦略の全体像 ~既存領域の強化と新市場・新製品への展開~
| 既存製品 | 新製品 |
|---|
| 新市場 | 新たな市場・用途への展開( SRCの事例);ステアリングロール コネクタ(SRC);成長市場;新市場;ヨーロッパ;インド;グローバルでの事業拡大を推進 | 車の進化に伴う新たなニーズへの対応;ワイヤレス通信・電力;高速通信・光通信 |
| 既存市場 | アルミ化や製造プロセス改革による競争力強化;低電圧 ワイヤハーネス;アルミ電線用 防食端子;ステアリングロール コネクタ(SRC) | 電動車市場の拡大にあわせた新製品の投入;高電圧ワイヤハーネス用コネクタ・配電部品 |