P.39 事業戦略 情報コンポーネント
39 持続的成長のための実行戦略
情報コンポーネント
高機能・差別化技術で、AI・データセンタ関連市場を支える
情報コンポーネント領域長 大野 良次
環境分析
▍主な収益機会
- 世界的なデータトラフィックの増加
- AI技術の普及、データセンタの拡大 ▍主なリスク・脅威
- 地政学リスクによるサプライチェーンの供給不安
- インフレによる人件費、エネルギーコスト、原材料、輸送費の高騰など ▍強み
- 差別化につながる高い技術力、特許
- 技術・営業が一体となった迅速かつきめ細かな顧客サービス力 ▍課題
- 技術差別化を生み出す設計力・開発力の維持・向上
- 拠点最適化等によるBCPのさらなる高度化、カーボンニュートラル等の環境負荷低減に向けた取組みのさらなる推進
重点施策(サーマル・電子部品、ファイテル製品)
▍事業環境
- AI・データセンタ市場は需要拡大が継続サーマル・電子部品
- 空冷ヒートシンクの堅調な需要拡大に加え、より高性能な水冷モジュールの需要が加速し、水冷方式が主流化ファイテル製品
- データセンタ内:高速化対応製品(400/800G)の需要拡大に加え、CPO対応(800G/1.6T)高出力光部品の需要が拡大
- データセンタ間:光部品の需要拡大が継続 ▍取組み
- 大型投資を通じた供給能力の拡大サーマル・電子部品
- 水冷モジュールの工場新設(フィリピン、タイ)、空冷ヒートシンクの工場拡張(フィリピン、中国)
ファイテル製品
- データセンタ内:高速化・CPO対応光源(DFB※2レーザチップ/ELS※3)の工場新設(日本)、製品開発
- データセンタ間:増幅系光源(SOA※4、ラマン増幅器用励起光源)の増産 ▍サーマル・電子部品 水冷モジュールの売上高推移
| 2025年度 実績 | 2027年度 予想 | 2030年度 予想 |
|---|
| | 1,000億円 | 4,000億円 |
▍ファイテル製品 DFBレーザチップの生産能力拡大
| 2023年度 実績 | 2025年度 実績 | 2028年度 予想 |
|---|
| | 2023年度比 5倍 | 2025年度比 5倍 |
ビジョン2030の実現に向けた事業戦略
▍基本方針
- 「 高機能」「差別化」製品で新分野・新顧客を取り込み、成長する。
- データセンタ関連市場の変化に迅速に対応できる体制を構築する。
▍主な戦略 AT・機能樹脂
- AI・半導体など、先端プロセス向け高付加価値品への集中
- データセンタ関連の次世代インフラシステム工期短縮への貢献サーマル・電子部品
- データセンタ向け放熱・冷却製品(空冷ヒートシンク、水冷モジュール)の工場立ち上げ・拡張、高性能・差別化製品の開発メモリーディスク
- HDD1台あたりの搭載枚数増加に対応するため、差別化材料を活用した基板薄型化を実現銅箔
- 高周波回路基板用銅箔など、データセンタ市場向け高付加価値品への注力ファイテル製品
- 高速化・CPO※1対応の高出力光源を中心としたデータセンタ市場向け高付加価値品の開発、生産能力拡張光電融合デバイス
- データセンタ市場向け薄膜LN変調器や1.6T対応トランシーバなど高機能製品の開発、光電融合デバイスの開発・上市 ※1 CPO:Co-Packaged Optics ※2 DFB:Distributed Feedback Lase(r分布帰還型レーザ)
※3 ELS:External Light Source ※4 SOA: Semiconductor Optical Amplifier
データセンタに関わる情報コンポーネント領域の多様な製品群
▍データセンタ インフラ関連設備 DC
- 軽量、簡単設計、低誘電 高機能フォーム (Smart Cellular Board®)
- エコ、軽量、工期短縮 地中埋設用ケーブル保護管(エフレックス)、リサイクル樹脂製ケーブルトラフ(グリーントラフ)
▍データセンタ内 (接続・関連部材) DC
- 通信に必須 DFBレーザチップ、光送受信デバイス(CPO含む)※5
- 電子製品の放熱に必須 空冷ヒートシンク、水冷モジュール※5
- 通信の高速、大容量化に必須 回路基板用電解銅箔※5
- 半導体の製造に必須 半導体製造用テープ※5
- ストレージ大容量化に必須 HDD用アルミブランク材※5 ▍データセンタ間接続 DC
- 長距離化、高速化に寄与 SOA (Semiconductor Optical Amplifier) ※5
- 長距離化 ラマン増幅器用励起光源※5
- DC間通信に必須 光トランシーバモジュール※5 ※5 データセンタ関連事業に含まれる製品群