生成AIの普及によってデータセンタ市場は世界的な急拡大を続けており、当社グループにとって極めて重要な収益機会となっています。データセンタを取り巻くさまざまな課題が顕在化するなか、その解決に貢献できる多様な事業・製品群を有していることが、当社グループの強みです。
当社グループでは、2026年度に新たな経営方針を策定し、6つの経営上の重要課題を特定しました。特に2030年に向けた収益成長を牽引し、その後も中長期的な柱となるデータセンタ関連事業※1を中心に、その先の需要拡大も見据えて再エネ・HVDC※2関連事業にも取り組み、データセンタの進化を支える課題解決とともに持続的成長を目指します。
※1 データセンタ関連事業には、光ソリューション領域のLightera、情報コンポーネント領域のサーマル・電子部品、ファイテル製品、AT(半導体製造用テープ)、メモリーディスク、銅箔、光電融合デバイスが含まれます。
※2 HVDC: High Voltage Direct Current(高電圧直流送電)
データセンタの普及・拡大には3つの壁(接続、熱、電力)があり、データセンタの「大容量化・高密度化・高発熱化」と「エネルギー問題」への対応を両立させることが大きな課題となっています。
当社グループでは、特に2030年に向けて、データセンタ関連事業を中心とした多様な技術や事業・製品群を通じて課題解決に貢献し、データセンタの進化を支える重要な役割を果たしていきます。
▍データセンタを取り巻く課題
背景にある「3つの壁」
接続の壁 ■ データ処理能力や通信量の増大に伴い、「大容量化」が進んでいる。
■ 限られたデータセンタの敷地やサーバー内に処理機能を凝縮するとともに、サーバー間の距離を短くして低遅延化を実現する必要がある。
■ データ量の増加に伴う通信の制約(接続の壁)が生じている。
熱の壁 ■ 高性能なGPUを搭載したサーバーを1つのラックに限界まで詰め込む「高密度化」が不可欠になる。
■ 高密度化により、単位面積あたりの消費電力や発熱量が増加し、「高発熱化」が進んでいる。
■ 1つのラックから発生する熱量が大幅に増加し、冷却への負荷が高まっている。
■ 発熱の増大に伴う冷却の限界(熱の壁)が生じている。
電力の壁 ■ データセンタの進化に伴い、電力需要が増大している。
■ 電力消費量の増加抑制やエネルギー効率の向上に加え、必要な電力の安定的な供給が求められている。
■ 電力需要の拡大に伴う供給制約(電力の壁)が生じている。
データセンタの大容量化・高密度化・高発熱化対応の両立エネルギー問題(電力消費量の増加、エネルギー効率、電力供給)
▍データセンタ関連事業
データセンタデータセンタ間接続光ソリューション領域
データセンタ内ラック内情報コンポーネント領域
▍再エネ・HVDC関連事業エネルギーインフラ領域
▍超電導(核融合炉向け超電導線材)メタルソリューション領域
※3 ELS:External Light Source ※4 SOA: Semiconductor Optical Amplifier